燃えない木材?
『不燃材』って耳にした事ございますか?
建築基準法の防火規定では建築物の『不燃化』を推奨しており
室内の内装材でも燃えにくい『不燃材』を多様致します。
今回は不燃材で壁面のパネルを製作致しました。
パネルは骨組のフレームと 表面のパネル板で構成されます。
まずは板状の不燃板を複層に 貼り合わせて角材状に加工し、
背面側で格子状のフレームを作ります。
そして表側にはベニヤのかわりに厚み3mmという『板状』の
不燃板をプレスにて貼り付けしてします。
不燃化がすすみ木目の貼られた不燃板やキッチンパネルなど
目にする機会も 多くいろいろな種類の不燃材が製品化されました。
今回は仕上げのなされていない不燃の板を貼り付けしています。
但し、不燃の板は『角が欠けやすい』という欠点があります。
このパネルは 厚みを覆い隠すように縁廻りには薄くスライスした
『板』を貼り付けし 角が割れにくく強度を保つよう製作致しました。
パネルの一部はR型になっている為、『シャコ万力』という
工具でその R型に曲げた板を接着されるまで仮固定します。

最後に取付した後に化粧の木目のシートを貼って
『不燃の木目パネル』の完成です。
一見してベニヤで作ったパネルと見分けが付きません。
不燃の建材は無機質な為に全く匂いがありません。
製作をお願いした木工場には、木材が多数あり
工場はいつも『木のいい香り』が漂っています。